醜形恐怖症日記 〜僕と薄毛〜

20代後半で薄毛が原因で醜形恐怖症を患い、会社を休職してから克服して行くまでの経験を4コマ漫画で赤裸々に綴っています。

【過去の自分へ⑤】涙が止まらない

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こんにちは。shu-changです。

 

外出することが怖くなって、家に引きこもりがちになった時。

 

大好きだったバンド活動にも常に帽子を被って通い、何とかライブをやり遂げたと同時に辞めました。

 

家に帰ると涙が止まりませんでした。

 

上司にメンタルが限界である事を伝えた時。

 

ようやく自分の悩みを吐き出せた安堵感で涙が止まりませんでした。

 

休職初期に自分を責め続け、部屋にこもっていた時。

 

自然に涙が出て止まりませんでした。

 

涙が止まらない時は「ただ受け入れて、泣けるだけ泣いて下さい。」

 

特に「自然に涙が出る」のは体が限界である事を訴えています。

 

原因が分かればそれを取り除きましょう。

 

環境が原因である場合は「その環境からとりあえず逃げましょう。」

 

休むでも辞めるでもいいです。

 

家族や友人、医者に相談して助けを求めましょう。

 

壊れてからでは遅いです。

 

【過去の自分へ④】メンタルを病むのは珍しいことではない。

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こんにちは。shu-changです。

 

僕はまさか、自分が薄毛の醜形恐怖症になって、うつ病と対人恐怖症を併発するとは思ってもいませんでした。

 

多くの人が精神疾患は自分とは縁のないものだと思っていると思います。

 

しかし、いざ自分がそうなってみると、精神疾患は自分が弱いせいだ、恥ずかしいことだと自分を責めてしまいました。

 

その当時の僕にかけてあげたい言葉は「メンタルを病むのは決して珍しいことではない」ので、受け入れて早く休めということです。

 

僕が会社員時代、精神疾患で会社を休んだり、抗うつ剤などを飲みながら、仕事をしている方は一定数いました。

 

他人がこうだから、自分もという考えは個人的にあまり好きではないのですが、他にも同じ辛さを抱えている人がいるということで、少しでも気持ちが楽になるならそれで良いと思います。

 

それだけ、労働環境が過酷だったり、生き辛い社会になっているのでしょう。

 

もし、今精神疾患の一歩手前であったり、精神疾患で自分を責めている方がいらっしゃたったら、もう一度言います。

 

メンタルを病んでいる人は意外といます。

 

自分だけと思わないで、ゆっくり休みましょう。

 

【過去の自分へ③】自分の病気を理解してもらえない。

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こんにちは。shu-changです。

 

心療内科に通っていた時に周りの患者さんが一見、普通の人が多かったということを過去記事で書きましたが、メンタル疾患は見た目や言動でどれだけ辛いかが分かり辛い病気です。

 

僕の場合は薄毛を人に見られるのが怖くて、外出できないというものでしたが、周りに理解してもらうのはすごく大変でした。(相談し辛い悩みということもありましたが…。)

 

唯一、悩みを理解してくれたのが姉で、姉がいたからこそ良い心療内科も紹介してもらえたので、姉がいなければ僕はさらに最悪な状態になっていたことでしょう。

 

主治医に「髪の毛の話題を家の中で出さないで下さい。」と言われた後も両親なんかは「髪なんか気にしないでもっと他の事に関心持ったら?」とか「あれ、薄毛マシになってきたね。」と度々言ってくるので、

 

「いや、気になってなかったら、病んでねえし!」

 

とか

 

「え?前は大したことないって言ってたのに薄毛って言ってしまってるやん。」

 

という言葉を心の中で叫びつつ、ああ、両親には理解できない事なんだなと思っていました。

 

会社の上司も電話で休職するという旨を伝えたところ、「え?そんな事で?」というような反応でした。(診断書を出して、抗うつ薬を処方されているという事を説明したら分かって頂けましたが。)

 

幸い、うちの両親は休む事に対しては特に何も責める事もなく、普通に接してくれたので良かったのですが、本当に精神を病んでしんどいのに、そんなことでへこたれるなとか、他の人はもっと頑張っているとか精神論を出されて、親に理解してもらえない方もいらっしゃると思います。(他人と比較してどうという議論は人それぞれキャパシティが違うので意味を成しません。)

 

自分の病気を家族や友人等、身近な人に理解してもらえない場合は当たり前ですが「医者に相談する。」ことが大事です。

 

権威性(人は専門家の言う事だと従おうとする行動心理)ではないですが、理解してくれない親でも医者の言う事であれば多少は聞く耳を持ってくれると思います。

 

そのため、良い医者に出会って、必要であれば両親に一緒に病院に来てもらって主治医から注意点を説明してもらうのが一番良いと思います。

 

ささいな悩みでも本当に自分が辛いのであれば、家族、友人に理解してもらおうと努力するのではなく(もちろん理解してくれる人がいる場合は頼りましょう。)、まず医者を頼りましょう。

 

【過去の自分へ②】会社に復職するのが不安

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こんにちは。shu-changです。

 

薄毛を他人に見られるのが怖くなり会社を休職し、薄毛治療をして髪の毛を増やして復職することになった僕ですが、ものすごく復職することが不安でした…。

 

「ははーん。やっぱり薄毛が辛くて休んだ訳ね。」

 

「髪増やしてまで復職って必死だなあ。」

 

等と思われないかと気が気でなかったのです。

 

そんな当時の僕に対するアドバイスは「誰もあなたにそんなに興味ないよ。」ということです。

 

何人かは髪が増えたと不思議に思ったかもしれませんが、その一瞬だけで翌日からは何も変わらない普通の日々が続くのです。

 

さらに休職に入る前の半年以上の自分の風貌など他の人の記憶からは薄れていることでしょう。

 

実際に職場の人の僕に対する対応は至って普通のものでした。

 

これから、会社に復職される方は肩の力を抜いて(抜けないかもしれないですが…)一歩踏み出せれば、他人は自分にたいして興味がないということに気付けると思います。

 

※とは言いつつ結局、髪を増やして復帰しても悩み、薄毛治療を辞めて髪が減っていっても悩み、会社を辞めることになった僕は、他人は自分にたいして興味がないということを客観的には理解しながらも、体の反応は相変わらず恐怖を覚えていて職場の人の目を気にしていました。

 

主治医にも復職するにあたっては原因が職場にあるのであればそれを取り除いてから復職する必要があると言われていました。

 

例えば休職する理由が職場にいる人からのパワハラだった場合はその人がいる限り職場には復帰できない訳で、その人が異動したあとに元の職場に戻るか、全く別の職場で復帰するかの二つの選択肢しかない訳です。

 

案外、別の職場で復帰するという選択肢を取っていれば状況は違っていた可能性もあるかもしれないですが、今の僕では人が大勢いる環境で働くことは難しそうです。

 

自分に対する本当のアドバイスは「職場の人の目が怖いんだったら、そこからは逃げても良いから、できることを頑張れ。」だったのかもしれないです。

 

【過去の自分へ①】会社を休職している事に罪悪感を感じる。

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こんにちは。shu-changです。

 

「過去の自分へ」編では醜形恐怖症で休職し、また症状が悪化して会社を退職することに決めた過去の自分に対して、今の自分ならどのようなアドバイスをするか、ということを発信していきたいと思います。

 

実際にメンタル疾患で悩んでいて、境遇が近い方の少しでも参考になればと思います。

 

一回目は「会社を休職する事に罪悪感を感じる」という悩みに対するアドバイスです。

 

醜形恐怖症に限らず、メンタル疾患を患う人は過度に真面目だったり、責任感が強い人が多いと思います。(今思うと、僕は周りに嫌われないように真面目、責任感が強いキャラクターを演じていて疲弊していたように思います。)

 

過去の自分も「こんなことで休んでいけない。」、「周りに迷惑をかけてしまう。」等休職することに対して罪悪感でいっぱいでした。

 

しかし、最優先するべきは「自分の健康」であって、自分をいくら責めても症状が悪化するだけです。

 

真面目、責任感があるということは素晴らしいことですが、もう少し適当になる必要があるかなと思います。

 

「自分がいないことで会社の仕事が回らなくなる。」

 

大丈夫です。

 

会社は人が一人抜けたぐらいでも全然回ります。

 

そもそも会社の仕事は誰がやってもできるようでないとダメです。

 

万が一、会社の仕事が回らなくなっても、それは緊急事態に備えてリスクヘッジをしてこなかった会社の責任です。

 

ぐらいに考えるのが良いと思います。

 

体が休息を求めていて、合法的に会社を休めるタイミング。

 

せっかくの機会なので、罪悪感を感じて悩むよりも、自分を見つめ直し、今後のことを前向きに考えたり、休みがあるからこそできる経験を色々やってみてはいかがでしょうか。

 

【醜形恐怖症の僕が読んで楽になった本⑦】生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害

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こんにちは。shu-changです。

 

醜形恐怖症の僕が読んで楽になった本6冊目は「生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害」です。

 

前回ご紹介した本「自分の顔が嫌いですか」の中で醜形恐怖症になりやすい性格として紹介されていた「回避性パーソナリティ障害」があまりに自分に当てはまりすぎていたため、もっと詳しく知りたいと思って手に取った本です。

 

筆者の岡田尊司さん自身も10〜20年以上生きるのが面倒くさいと強く感じていたそうです。(東大の文学部を中退して、京大の医学部卒、精神科医という、とんでもな経歴ですが…。生きるの面倒くさいというような人が辿れるキャリアなのか…。)

 

ご本人も回避性パーソナリティ障害に近い性格をお持ちだったので、当事者の立場から、回避性パーソナリティ障害の人が自由に生きるにはどうしたら良いかということを述べられています。

 

個人的には回避性パーソナリティ障害の人に向いてる職業が紹介されている章が、自分の性格や性質を受け入れて生きるという視点を学べて、非常に参考になりました。

 

【内容】

  • 恥を書くのが怖くて、自分をさらけ出せない。
  • 好かれていると確信できなければ、人と関係を持ちたがらない。
  • 失敗を恐れて、新しいチャレンジを避ける。
  • 人に悪く思われていないかいつも気にしている。
  • 自分に自信がなくて親しくなるのをためらう。
  • 人といても楽しさよりも居心地の悪さを感じる。

 

これらの回避性パーソナリティの特徴は生きることに対して面倒くささや無気力な状態を生み出します。

 

この本では回避性パーソナリティとは何か、この性格が生まれる原理、回避性の人が楽になるライフスタイルの提言、恥や恐れを気にせず自由に生きる方法を、臨床例を紹介しながら述べられています。

 

【どんな人が読んだら良いか】

  • 上記の性質を見て自分にも当てはまる!と思った人
  • 異常なほどの面倒くささや、無気力な状態が続いている人
  • 自分の性格や性質と折り合ってどのように生きていけば良いかヒントが欲しい人

 

学んだこと】

  • 回避性パーソナリティ障害に限らず、メンタルが病んでいる時やスランプに陥っている時に大切なのは「自分ができることをする」、「目の前にある機会に乗ってみる」、「小さな一歩を踏み出す」ということ。
  • 自分の性質や性格から合う職業を探すというのも一つの方法。(必ずしも自分の性質や性格を治さなければならないという事はない。)

  

心療内科の選び方

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こんにちは。shu-changです。

 

僕は運良く、姉が昔通っていた心療内科を紹介してもらい、一発で当たりを引いたので心療内科選びには苦労しませんでした。

 

しかし、通っている病院が合わないという事は結構な確率であり得る事です。

 

今回は一発で良い主治医に出会えたからこそ分かる「良い心療内科の選び方」について考えてみたいと思います。

 

僕が考える良い心療内科の選び方は以下の通りです。

 

  1. 知り合い(友人や家族)が通って良かった所
  2. 会社の産業医が紹介してくれる所
  3. 直感で合うと感じる所(電話の対応、待合室の雰囲気、主治医との相性)
  4. 通いやすい所
  5. 復職までのサポートがしっかりしている所

 

それぞれについて順番に見ていきます。

 

【1.知り合い(友人や家族)が通って良かった所】

単純ですが、実績がある所は安心して通うことができます。

 

特に家族や親戚が通ったことがある所だと、性格や傾向が近い人が回復した場所ということで、合う可能性は高まりますし、精神的にも安心して通うことができると思います。

 

【2.会社の産業医が紹介してくれる所】

これも会社によりますが、比較的、大企業だと産業医が紹介してくれる心療内科のレベルは高い場合が多いようです。

 

ただし、会社と繋がっている分、会社に良い意味で情報が筒抜けになる可能性があるので、 それが逆にプレッシャーとなったり、会社に言い辛いことがある場合は自分で病院を選び、主治医に相談することをお勧めします。

 

【3.直感で合うと感じる所(電話の対応、待合室の雰囲気、主治医との相性)】

これは感覚になってしまいますが、直感的に自分と合わないと思う病院は避けるべきです。

 

たとえば電話の対応が横柄だった、待合室の患者さんのレベルが自分とかけ離れていた、主治医に心から悩みを打ち明けられない等。

 

僕が通った病院はこの三つ全てが自分に合うと感じました。

 

特に主治医との診察では毎回、少なくとも一つはなるほどと思える学びがあり、心が軽くなりました。

 

【4.通いやすい所】

自宅からあまり時間をかけずに通える所を選ぶと負担も軽くなります。

 

通院途中に会社の知り合いに会いたくないという人は地元で休む事を前提で、地元で探して通うことをおすすめします。

 

【5.復職までのサポートがしっかりしている所】

できるならば、僕が通った病院のように、治療の後にデイケア等自立支援までサポートしてくれる病院を選ぶと良いと思います。

 

また、治療法についても相談でき、色々な選択肢を提案してくれる病院が良いです。

 

たとえば薬を飲むのに抵抗があるという場合には出来るだけ少量の薬と精神療法を提案してくれたり、自分の意向をできるだけ汲もうとしてくれる医者は良い医者だと思います。(聞いた話によると「診断書欲しかったら出すけど?」「治療は薬一択です。」というような病院も中にはあるようです。こうした病院はもちろんNGです。)

 

いかがでしょうか?

 

あまり、心療内科に通うというケースは多くないかもしれませんが、万が一、自分やご家族が通う必要が出てきたときにはご参考にしていただければと思います。

 

【心の治療法⑥】ACT 〜四つの神話〜

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こんにちは。shu-changです。

 

心の治療法の6回目はACTと呼ばれる心理療法の「四つの神話」という概念をお伝えします。

 

デイケアを途中で卒業して、一つだけ心残りだったのが、こうした治療法の勉強を途中で中断せざるをえなかったことです。

 

そのため、この記事ではACTのほんのさわりの部分と役に立つ概念のみを紹介させて頂きます。(ご興味のある方は是非調べてみて下さい。)

 

ACTとは

 

A:Acceptance(受容する)

C:Commitment(決意して行動する)

T:Therapy(療法)、Take Action(行動を起こす)

 

の略です。

 

つなげると、「受容して、決意して行動する療法」。

 

分かりやすくすると「生きていく上で苦しみは無くならないので、変えられないものは受け入れて行動することで変化をもたらす療法」です。

 

マインドフルネスから生まれた心理療法だそうです。(受け入れるという概念は一緒ですね。)

 

四つの神話では人が一見健全だと思える思考に疑問を投げかけています。

 

あなたは以下の四つの神話を当たり前だと感じていないでしょうか?

 

【神話1 幸福は人間にとって自然な状態である】

孤独、男女関係、病気、仕事のストレス、いじめ、偏見、自己肯定感の低さ、イライラ、目的の欠如、中年期の心理的危機感(男性40歳、女性35歳頃だそうです。)、社会的孤立等、実際幸福が長く続くことはほとんどありません。

 

幸福が自然な状態であると信じることが、不幸を作り出しています。

 

【神話2 もしあなたが幸福でないなら、あなたは欠陥品である】

現代社会では、精神疾患を「弱い」とか「欠陥品」とみなす傾向があります。

 

また、避けようのない人生の苦痛に直面した時にそれを経験している自分を「弱い」、「バカだ」等と責め立てたりします。

 

幸せにならなければならないというマインドが思考を修正しようとしているだけです。

 

健全なマインドの思考プロセスが、自然に精神疾患を作り出します。

 

【神話3 より良い人生を創造するために、ネガティブな感情を取り除かなければならない】

現代社会ではポジティブな感情のみを求められるが、現実に、価値のある人生とは「幸せから不幸せ」すべてを含むものです。

 

人間関係には喜びがある一方、不満もあります。

 

人生を生き尽くすというのは、人生の途上で不快な感覚を経験することです。

 

【神話4 思考と感情をコントロールできなければならない】

多くの自己啓発本は「幸せなことを考えていれば、幸せになれる」と説いています。

 

このような肯定化は役に立ちません。

 

ネガティブな思考と感情は出ていっては舞い戻りを繰り返すものです。

 

 いかがでしょうか。

 

子供の頃に読み聞かせられたハッピーエンドの絵本や、子供の頃から感情をコントロールするよう求められてきた経験、大人になるとさらに強制されるようになる経験がこうした苦しみを生み出しているそうです。

 

自分の健全だと思い込んでいる思考についてこうした考えもあるのだと理解することで少しでも気持ちが楽になるのではないでしょうか。

 

【薄毛旅①】御髪神社

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こんにちは。shu-changです。

 

休職中、外出できるようになってからはリハビリを兼ねて色々な場所に行きました。

 

休職する前は、職場の皆に迷惑をかけてしまう、休んでしまったら人生終わりだ、等と自分を責めに責めてうつ状態になっていましたが、今になって思うと、休職した半年余りの期間は貴重な時間でした。

 

もし、これから休職される方は悲観的にならずに、割り切って、休んでる期間は自分の人生を見つめ直したり、ゆっくり楽しむ期間と考えてみてはいかがでしょうか。

 

僕も休職を経験して、休職前よりは物事を「なるようになる」と、楽観的に捉えられるようになりました。

 

さて、どこに行こうかと迷った時に、地元が京都であるのに関わらず、全く、神社仏閣や観光スポットに疎かった僕はとりあえず最初の行き先を王道の嵐山に決めました。

 

たまたま、本屋で日本の神社仏閣を紹介する本を立ち読みした際に、日本で唯一の髪の毛の神社が嵐山にあることを知り、髪のことで悩んでいた僕はこれも何かの縁だと感じ、嵐山観光とあわせて御髪神社に行くことにしました。

 

当日のルートです。

 

○京都駅前のバス停の73系統、嵐山・苔寺すず虫寺行きに乗り、嵐山で下車(約40分程度)

http://www.kyotobus.jp/route/timetable/pdf/kyotoekimae_02.pdf

○嵐山観光からの流れで徒歩で御髪神社へ

mikami-jinja.sakura.ne.jp

○嵐山公園の銭湯「風風の湯」で一休み

www.hotespa.net

○バスで京都駅まで帰宅

 

という感じでした。

 

 御髪神社はそれほど広くはありませんが、美容関係や髪に関係する会社の玉垣がずらりと並んでいて、独特の雰囲気があります。

 

また、様々な髪への願いが込められた絵馬を見たり、髪に関係する櫛やハサミの形にデザインされたお守りなどもオススメです。

 

余談ですが、薬で薄毛が多少マシになってきたタイミングで行ったせいか、お守りを買うときに美容師に間違われました笑。

 

その時買ったお守りがこちら(中に櫛が入っています。)

 

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あとは参拝に来ている人の会話にこっそり聞き耳を立ててみるのも楽しいです。(犯罪にならない程度で笑)

 

【僕が参拝した時に心温まった他人のやり取り】

 

小太りで人の良さそうなちょっと薄毛気味の彼氏と美人の彼女

 

彼女「じゃあ御髪神社のところで写真撮るからポーズして」

 

彼氏「(照れて)お、おう。」

 

彼女「顔が半笑いだよー笑。」

 

彼氏「そりゃ半笑いになるわ!」

 

なんかほっこりしました。勝手に書かせてもらいました。すいません…。

 

実は嵐山近辺は僕と妻が出会って二回目に初めてデートをした場所でもあります。

 

もしかしたら御髪神社のご利益があったのかもしれないですね。

 

薄毛でお悩みの方で京都旅行に行く機会があれば、嵐山観光と合わせて御髪神社に参拝し、神頼みならぬ髪頼みをしてみてはいかがでしょうか。

 

【心の治療法⑤】認知行動療法完全版(7つのコラム)

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こんにちは。shu-changです。

 

何回か認知行動療法について紹介していますが、いずれも簡略化したものなので、ここで正式な手順を紹介したいと思います。

 

7つのコラムと呼ばれる手順に沿って行います。

 

7つのコラムとは
1.状況(5W1H)
2.気分
3.自動思考
4.根拠
5.反証
6.適応的思考
7.気分の変化

 

それでは順番に僕の例を挙げて見ていきましょう。

 

【1.状況】

5W1Hで具体的に書き出す。

 

僕が会社の飲み会で、他部署の人から、自分の頭を薄いと言って笑われた。

 

【2.気分】

その時の気分と点数を書き出す。(0点:全くない↔︎100点:最大)

 

次の図から選んでみても良い。

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恥、焦り
70点とする。

 

【3.自動思考】

浮かんだ自動思考(瞬時に発生した思考)を書き出す。

 

  • ハゲた。人生終わった。
  • こんな頭じゃ恥ずかしすぎてこの場にいられない。

 

その際、自分の認知の歪みとスキーマを見つけておくと自分の自動思考の傾向が分かり、他の場面で似たような思考になる時に応用できます。

 

 

認知の歪みとは↓記事参照

www.bdd-diary-usuge.com

 

 スキーマとは↓記事参照

www.bdd-diary-usuge.com

 

ちなみに僕の場合

 

  • 認知の歪み→拡大解釈。0か100か思考
  • スキーマ→嫌われたくない。物事は完璧にこなさなければならない

 

という傾向があるのだと思います。(恥ずかしい!)

 

【4.根拠】
自動思考が発生した根拠を書き出す。


一人ではなく、二人に笑われた。こちらが気づくと気まずい雰囲気を出された。

 

【5.反証】
自分が同じ相談を友人にされたらどうアドバイスするか考えて、根拠を覆す反証を書き出す。(けれども、しかし〜)

 

  • しかし、周りの人全員に笑われたわけではない。
  • 30代で薄毛になり始めるのは珍しくない

 

【6.適応的思考】
反証を受けて、バランスの良い思考を考える。

 

恥ずかしがることではない。


【7.気分の変化】
今の気分を再度書き出す。

 

恥、焦り 30点

 

いかがでしょうか。

 

最初からこのような思考になっていれば、醜形恐怖症になってなかったのになあと今更ながら思います…。

 

薄毛で悩まれたら、まずは心の許せる人に相談してみることから始めてみてはいかがでしょうか。

【心の治療法④】マインドフルネス

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こんにちは。shu-changです。

 

心の治療法の4回目に紹介するのは「マインドフルネス」です。

 

イメージとしては瞑想に近く、一時期メディアでよく取り上げられていたり、CD付きの関連書籍も多く出版されています。

 

  • 集中力アップ
  • うつ状態の緩和、不安感、ストレスの減少
  • ネガティブな出来事や感情に対して自分をコントロールできるようになる

 

等の効果があるそうです。

 

うつ病の方はもちろん、普段の生活でストレスを溜めている方や、周囲に対して少し過敏な方にオススメです。

 

僕が療養中に学んだ座って行うマインドフルネスプラクティスの手順を紹介します。

 

3つのパートで構成されており、1から3までを1セットで行います。

 

無理のない範囲(5分〜15分程度)で時間を決めて、ストップウォッチで時間を計ってやられるといいと思います。

 

慣れてきたら外出中のすきま時間でやられるのもオススメです。

 

【1.身体に気づくプラクティス】

  1. 意識がリラックスした状態で椅子に座る。(自分の背骨が旗の支柱で自分の身体が旗のようなイメージを浮かべる。)
  2. 自分の意識を身体に向ける。(椅子の上の自分の重さを感じるイメージ)
  3. 目を閉じる。
  4. 途中、いろいろな考えが浮かんでくることに気づいたら、意識を椅子の上の物理的な感覚に戻す。
  5. 座っている間に、身体にいろいろな感覚が起きてきた場合はそれがどんな感覚なのか優しい気持ちで観察してみる。

 

【2.呼吸に気づくプラクティス】

  1. 次に自分の呼吸に意識を向ける。鼻でも、喉でも、お腹でも良いので呼吸を感じやすい場所に意識を向ける。(呼吸方法も自由。)
  2. しばらくの間、呼吸に意識を向け、呼吸を観察する
  3. 意識が呼吸を離れたり、考え事をし始めたら、もう一度今この瞬間に優しく意識を戻す。

 

【3.思いやりの心を育むプラクティス】

  1. 最近、自分が出会った人の中で、楽しい会話をしたお気に入りの人を心の中で思い浮かべる。
  2. 心の中にその人を思い浮かべたら、心の中で、次の言葉をいってみる。
  3. 「この人は、心と身体を持っています。私と同じです。この人には気持ちや感情、考えがあります。私と同じです。この人は悲しんだり、がっかりしたり、怒ったり、混乱したりすることがあります。私と同じです。この人は、人生において肉体的、心理的な苦しみを経験しています。私と同じです。この人は人生において喜び、幸せ、愛を経験しています。私と同じです。この人は幸せになりたいと思っています。私と同じです。この人が幸せでありますように。」
  4. そっと目を開けて終了。

 

こんな感じです。

 

3.思いやりの心を育むプラクティスのセリフは…頑張って覚えて下さい笑

 

自分の声で上記手順を録音して聞いたり、心地よい音楽を流しながらやるのも効果的です。

 

ぜひお試しあれ。

 

【デイケア編④】僕ねー少年

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こんにちは。shu-changです。

 

デイケアで出会った人物の3人目は「僕ねー少年」です。

 

印象は茶髪で明るい、自己主張の強い学生という感じでしょうか。

 

少し場の空気を読むのが苦手なのかなという印象でした。

 

日本だと場の空気を読んだり、協調性を求められる場面が多いのでこういうタイプの人はなかなか生き辛いタイプなのかなと思います。(もちろん良い子なんですよ。)

 

うつ病や強迫性障害などは過去のトラウマや、〜しなければならない等などの強迫感念から発症するケースが多いですが、こうした日本の「周りに合わせなければならない」という風潮は病みやすい環境なのかもしれないですね。

 

外国では逆に自己主張や枠からはみ出す人が評価される傾向にあるので、意外と外国に行けば評価されるのかもしれません。

 

実際に日本で病んでしまった人が外国に行くと、それまで病んでいたことを忘れて活き活きするケースがあるようです。(帰国して、また少し具合が悪くなるというケースもあるようですが…)

 

病まないために、自分にとってストレスの少ない環境に身をおくことはとても大事だと思います。

 

【デイケア編③】美声のサラリーマン

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こんにちは。shu-changです。

 

デイケアで出会った人物二人目は「美声のサラリーマン」です。(本当にサラリーマンをされているかどうかは不明。)

 

見た目は普通の出来る営業マンという印象で、会話の受け答えもスムーズ。

 

本当にどこにでもいそうな普通の人という印象でした。

 

そして、歌がうまい。テノール歌手のような発声…。

 

デイケアに通って感じたのは、一見、「普通」という感じの人が意外と多かったことでした。

 

メンタル疾患は見た目では分からないことも多いため、こうした方が病気だと理解してもらえず、苦労されるケースがあるのだなと思います。

 

僕の通っていた心療内科は診察待ちをしている時も、どこにでもいそうな普通の方が結構いらっしゃったので、今は心療内科の敷居が低くなっているのかもしれません。

 

些細な悩みでもなかなか相談できる人がいないという人は心療内科に行って話を聞いてもらうのも良いのではないでしょうか。(実際ただの恋愛相談や人生相談のような診察

で心療内科に来られる方もいるそうです。)

 

【デイケア編②】ナンプレおばちゃん

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こんにちは。shu-changです。

 

デイケアで出会った人物の一人目は「ナンプレおばちゃん」です。

 

ナンプレより数独という呼び方の方が馴染みがある方が多いかもしれません。

 

たまに電車の中でやっている人を見かけますが、一時期こうしたクロスワードパズルが流行りましたよね。

 

「ナンプレおばちゃん」はその名の通り、時間があるとずっとナンプレとにらめっこをしていて、他のデイケアの人にも「ナンプレするかい?」と勧めてくれる可愛らしいおばちゃんでした。(ナンプレのレベルもなかなかのもの!)

 

僕は中級の時点でデイケアを卒業してしまったので、その後はお会いしていませんが、今でもナンプレを見ると彼女のことを思い出します。

 

看護師さんが、ナンプレは以下のような効果があり、デイケアのプログラムとしても最適だとおっしゃっていました。

 

  • 脳が活性化され、物忘れ、ボケの予防になる
  • 熱中することで、脳に他の嫌なことを考えさせなくする効果がある
  • 論理的思考力が身につく。→認知行動療法に応用できる。→うつ病等の改善につながる。という良いサイクルに繋がる。

 

ナンプレはダイソー等の100円ショップで安く買うことができますし、インターネットで無料で問題をダウンロードできるサイトもあります。

 

うつ病等の方はもちろん、没頭して嫌なことを忘れたい、という方はナンプレに挑戦してみてはいかがでしょうか。

【デイケア編①】デイケアの1日の流れ

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こんにちは。shu-changです。

 

休職中、比較的症状が落ち着いてからは、2ヶ月程復職準備のため、通院している病院のデイケアに通いました。

 

年齢、性別、病気は人それぞれで、多い時は20人ほどが一つの部屋に集まって1日を過ごします。

 

1日の流れは来所してから退所するまで以下のようなスケジュールで行われました。

 

○健康チェック

○ラジオ体操

○午前のプログラム

○個別活動

○昼食

○午後のプログラム

○個別活動

 

プログラムは治療法の勉強や、瞑想(マインドフルネス)、皆で歌を歌ったり、パソコンの操作を学んだり、ヨガをしたりと色々なものがありました。(プログラムへの参加は基本的に自由で、気分が優れなかったりする場合は自分の好きなことをしていてOK。)

 

また個別活動は文字通り各自が好きなことをしました。(パソコン、インターネット、テレビ、読書、雑談等)

 

普段の生活だと、職場でも学校でも皆が時間、作業ともに足並みを揃えて過ごしますが、このように皆が好きなように自由な時間を過ごす場というのは不思議な感じがしました。

 

いかに社会が他人と足並みを揃え、時間通りに動くことを強制していて、自分がそれを当たり前のこととして生活してきたんだなあと感じました。

 

次回からはそんなデイケアで出会った人達を紹介していきたいと思います。