醜形恐怖症日記 〜僕と薄毛〜

20代後半で薄毛が原因で醜形恐怖症を患い、会社を休職してから克服して行くまでの経験を4コマ漫画で赤裸々に綴っています。

【心の治療法⑥】ACT 〜四つの神話〜

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こんにちは。shu-changです。

 

心の治療法の6回目はACTと呼ばれる心理療法の「四つの神話」という概念をお伝えします。

 

デイケアを途中で卒業して、一つだけ心残りだったのが、こうした治療法の勉強を途中で中断せざるをえなかったことです。

 

そのため、この記事ではACTのほんのさわりの部分と役に立つ概念のみを紹介させて頂きます。(ご興味のある方は是非調べてみて下さい。)

 

ACTとは

 

A:Acceptance(受容する)

C:Commitment(決意して行動する)

T:Therapy(療法)、Take Action(行動を起こす)

 

の略です。

 

つなげると、「受容して、決意して行動する療法」。

 

分かりやすくすると「生きていく上で苦しみは無くならないので、変えられないものは受け入れて行動することで変化をもたらす療法」です。

 

マインドフルネスから生まれた心理療法だそうです。(受け入れるという概念は一緒ですね。)

 

四つの神話では人が一見健全だと思える思考に疑問を投げかけています。

 

あなたは以下の四つの神話を当たり前だと感じていないでしょうか?

 

【神話1 幸福は人間にとって自然な状態である】

孤独、男女関係、病気、仕事のストレス、いじめ、偏見、自己肯定感の低さ、イライラ、目的の欠如、中年期の心理的危機感(男性40歳、女性35歳頃だそうです。)、社会的孤立等、実際幸福が長く続くことはほとんどありません。

 

幸福が自然な状態であると信じることが、不幸を作り出しています。

 

【神話2 もしあなたが幸福でないなら、あなたは欠陥品である】

現代社会では、精神疾患を「弱い」とか「欠陥品」とみなす傾向があります。

 

また、避けようのない人生の苦痛に直面した時にそれを経験している自分を「弱い」、「バカだ」等と責め立てたりします。

 

幸せにならなければならないというマインドが思考を修正しようとしているだけです。

 

健全なマインドの思考プロセスが、自然に精神疾患を作り出します。

 

【神話3 より良い人生を創造するために、ネガティブな感情を取り除かなければならない】

現代社会ではポジティブな感情のみを求められるが、現実に、価値のある人生とは「幸せから不幸せ」すべてを含むものです。

 

人間関係には喜びがある一方、不満もあります。

 

人生を生き尽くすというのは、人生の途上で不快な感覚を経験することです。

 

【神話4 思考と感情をコントロールできなければならない】

多くの自己啓発本は「幸せなことを考えていれば、幸せになれる」と説いています。

 

このような肯定化は役に立ちません。

 

ネガティブな思考と感情は出ていっては舞い戻りを繰り返すものです。

 

 いかがでしょうか。

 

子供の頃に読み聞かせられたハッピーエンドの絵本や、子供の頃から感情をコントロールするよう求められてきた経験、大人になるとさらに強制されるようになる経験がこうした苦しみを生み出しているそうです。

 

自分の健全だと思い込んでいる思考についてこうした考えもあるのだと理解することで少しでも気持ちが楽になるのではないでしょうか。