醜形恐怖症日記 〜僕と薄毛〜

20代後半で薄毛が原因で醜形恐怖症を患い、会社を休職してから克服して行くまでの経験を4コマ漫画で赤裸々に綴っています。

【第5話】最終手段

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こんにちは。shu-changです。

 

色々試した薄毛対策がことごとく裏目にでて、焦りに焦った僕はついに最終手段に手を出してしまいます。

 

そう、薄毛治療です。

一昔前に爆笑問題の「お医者さんに相談だ〜♪」のCMでよく流れていたあれです。

 

藁にもすがる思いで僕は電車で片道1時間かかる薄毛治療クリニックの無料相談の予約をしました。(知り合いには絶対目撃されたくなかった…。)

 

無料相談の内容は以下のようなものでした。

 

【治療内容】
プロペシアで抜け毛の進行を止める。(守り)
ミノキシジルで髪の毛を生やす。(攻め)
・髪に必要な亜鉛、ビタミン等の栄養素を取る。(補助)

上記3つを含んだ錠剤とさらに頭皮に成長因子を注入する注射を勧められました。

 

そしてさらりと「薬の飲み始めは少し抜け毛が増える場合がありますが、気にしないで下さいね〜。」と言われて終了。

 

結局、事前に自分で調べた以上の情報はありませんでした…。

 

そのクリニックの治療は3ヶ月、半年、1年等のコースに別れており、金額は相当なものでした。

 

普通の人なら帰ります、となるところを、精神的に追いつめられていた僕は何を血迷ったのか契約してしまうのです。

 

 

※ブログの本来の趣旨からは外れますが、僕は薄毛治療を否定しているわけではありません。薄毛治療によって救われる人が大勢いらっしゃるのは事実です。ただ自分には合わなかったというだけです。


以下、経験者として薄毛治療を検討されている方へのアドバイスです。

 

◯根本治療ではなく、薬を服用している間だけ効果がある対処療法のため、薬はずっと飲み続けるのが前提であることを理解する。

現在、医学的に男性型脱毛症に効果のある治療法としてはガイドラインが定められています。

https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf#search=%27男性型脱毛症+ガイドライン%27

 

◯服用初期と中止後は服用前以上に薄毛になる可能性がある。(僕は服用初期も中止後も服用前より明らかに禿げました。)

 

◯クリニックに通うのであれば、1ヶ月単位で無理のない金額で薬を購入でき、信頼できる所に通う。(僕のようにいきなりすごい金額をふっかけられるクリニックはNG)

 

以上を理解した上で自己責任でやる、という方以外にはオススメしません。

【第4話】更に気になり始める

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こんにちは。shu-changです。

 

考えうるだけの薄毛対策を実行したにもかかわらず、僕の頭は徐々に薄くなっていき、また同時に髪の毛1本1本が細くなっていき、地肌が見えるようになっていきました。

 

もしかしたら自分の体感で他人にはあまり違いが分からなかったかもしれませんし、上記の女性の反応も、過敏になっていた僕の雰囲気でただ近寄りがたかっただけかもしれません。(そもそも人の頭に他人は興味ないですからね。体感的には絶対頭頂部を見て気まずくなったのだと感じましたが…。)

 

そして頭の中は

・髪が抜けやすい時期なのか、とか

・使っていた育毛剤が頭皮に合わず、かぶれてしまったのか、とか

・初期脱毛(育毛剤等を使うと新しい毛が生えるために寿命の短い毛が先に抜け一時的に薄くなる症状)なのか、とか

・もしかしたらこのまま髪は生えてこないのではないか、とか

良くない考えで満たされていきました。

 

鏡で登頂部を確認する→焦る→頭の中が薄毛の事でいっぱいになる→焦る→鏡で登頂部を確認するというループを繰り返すようになっていきました。

 

また、ますます他人の目が気になり、外出が億劫になっていきました。

【第3話】対策し始める

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こんにちは。shu-changです。

 

日々、頭の中が薄毛のことでいっぱいになり、他人の目が気になり始めた僕は薄毛を治さなければいけないとネットで情報を集め始めました。

 

当時の僕は

・髪の毛の成長に良いゴールデンタイム(22〜2時)の間は必ず寝る。

・定期的にランニングをする。

医薬部外品育毛剤を使う。

・育毛シャンプーを使う。

ノコギリヤシ亜鉛等が含まれた育毛サプリを飲む。

・バランスの良い食事を取る。

・お酒を断つ。

ことを決意し、実行し始めました。

 

普通の人なら、少し生活習慣を見直そうかなぐらいの対策で終わりでしょう。

自分の対策は今考えると少しやり過ぎな気がします。

 

何はともあれ、上記の対策をやると決めた僕は、これで何とかなると自分に言い聞かせました。

しかし、これらの薄毛対策がかえって薄毛への執着をどんどん深めていってしまうことになるのです。

 

醜形恐怖症の事例としてよく体の一部分がひどく気になるので整形手術で治したいというケースがあります。

 

しかし多くの場合、整形手術をすることによって満足することはありません。(この時点で満足する人は醜形恐怖症ではないと思います。)

 

思うようにならなかったのでもう一度手術したい、今度は別の所が気になりだしたのでその部分も整形で治したい、とどんどん悪循環にはまっていくことになります。

 

またまたマイケルジャクソンを例に出しますが、彼は何度も整形を繰り返し、更には肌の色まで白くしてしまいます。彼の醜形恐怖症の闇はかなり深かったのだと思います。

【第2話】気になり始める

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こんにちは。shu-changです。

 

飲み会で何気ない一言をかけられ、逃げるように家に帰った僕は手鏡で自分の頭頂部を確認しました。

その時は自分の感覚では確かに人よりつむじが大きいかなあという印象で、まだ「少し気になる」というレベルでした。

 

恥ずかしながら手鏡で頭頂部を確認する癖は小、中学生の頃から続いており、確認するたびに「まだ大丈夫、まだ大丈夫」と自分に言い聞かせていました。

 

今になって考えると小さい頃よく母親にきつく当たられている父親を見て自分はああなってはいけない→頭頂部が薄くなってはいけないと刷り込まれていったのかもしれません。いい年になった男がいつまでこじらせているんだという話ですが…。

 

そしてこの日を境に鏡で頭を確認する頻度が少しずつ増え、他人の後ろからの視線に徐々に敏感になっていきます。

 

【本日の用語】

・対鏡行動

醜形恐怖症でよくある行動の一つで自分の気になる部分を頻繁に鏡で確認する行動。

自分に当てはめると「鏡で頻繁に頭頂部の薄毛を確認する」行動です。

 

強迫症

こだわりに支配されるような神経症のこと。

例えば「戸締りを何度も確認してしまう」、「手の汚れが気になりすぎて何十回、何百回も手を洗う」といった行動が挙げられます。

自分に当てはめると「髪が薄くなってはいけない、地肌が見えてはいけない、他人から馬鹿にされてはいけない」というある意味完璧主義的な思考でしょうか…苦笑

【第1話】発端

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初めまして。shu-changと申します。

 

このブログでは自分が薄毛の醜形恐怖症と診断され、そこから対人恐怖症を併発し、外出することが困難になり、会社を休職し、そこから少しずつ立ち直っていった経験を綴っていきたいと思います。

 

醜形恐怖症とは一言で言うと「自分の体の一部分あるいは複数の部分を、必要以上に醜いと思い込んで、悩み続ける精神障害のことです。

matome.naver.jp

有名人で言うと顔の整形を繰り返し、顔面崩壊と言われたマイケル・ジャクソン醜形恐怖症を患っていたのではないかという話があります。

 

自分の症状に当てはめると「薄毛が気になりすぎて、他人に馬鹿にされるのが怖くて外出できない」というものでした。

 

人によっては

そんな事で悩むの?

お前は芸能人か

と思う方もいらっしゃるかと思います。

 

ただ、当時の僕は頭の中が常に薄毛と他人に馬鹿にされる被害妄想でいっぱいで壊れてしまう一歩手前でした。

 

現在も完治はしていませんが、少しずつ自分を受け入れられてきています。

このブログが同じ病気で悩む方の少しでも助けになればと思いブログに綴る決断をしました。

 

これからお付き合いいただけると幸いです。